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不思議な世界
音羽はあたふたと体を宙で揺らす。
「はぁ〜。ゼフさんにでも掴まってれば。」
哀果は体を縮めながら返事をした。
「もうすぐ、城に着く。皆掴まれ。」
そう言うと皆ゼフに掴まった。
「何をしている?早く掴まれ。」 
哀果だけは体を縮めたままゼフに掴まろうとしなかった。
「私は大丈夫です。」
そう言って哀果は体をひねった。

哀果の下へ降りていく速度はどんどん早くなった。
「哀果ちゃん。大丈夫なのか。」
哀果を見下ろして言ったのは雅弘だった。
<16/11/15 23:35 魔界へGo2> 編集
見下ろした雅弘に背を見せながら手を、ヒラヒラとふる。
「大丈夫。1度だけ同じことがあったような気がするから。」
哀果は落ち着いたような口振りで勢い良く下へ降りていく。
そして、地上へと舞い降りた。

「ここが、魔界世界?」
地上へと降りた皆はキョロキョロと辺りを見渡す。
「さぁ。中へ入れ。主がお待ちだ。」 
ゼフは皆を急がせた。中へ入るとそこはとてつもなく暗かった。
「暗い。とてつもなく暗い。」
体をガタガタいわせ、哀果の服に掴まっていたのは音羽だった。
<17/03/30 20:34 魔界世界> 編集
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