2年4組
夢を見た。
何の夢なのかそんなの全然わからなかったのだけれど・・・。
目の前に人が二人現れた。
「誰・・・??」
「壮一につるむのはやめて。
彼を苦しめるのは貴方なのよ。
私は・・・もう壮一の苦しむ顔なんて見たくないの!!」
「紗英・・・??」
「ここには壮一がいる。
私が封じ込めた記憶の壮一。」
一拍あけてから、
「読みなさい、心を。」
そういわれて、頭がズキンとなって
私の中に映像が流れ込んできた。
何の夢なのかそんなの全然わからなかったのだけれど・・・。
目の前に人が二人現れた。
「誰・・・??」
「壮一につるむのはやめて。
彼を苦しめるのは貴方なのよ。
私は・・・もう壮一の苦しむ顔なんて見たくないの!!」
「紗英・・・??」
「ここには壮一がいる。
私が封じ込めた記憶の壮一。」
一拍あけてから、
「読みなさい、心を。」
そういわれて、頭がズキンとなって
私の中に映像が流れ込んできた。
目の前に、人が倒れている。
…幼い少年。
(…壮一だ。)
私は直感でそう思った。
壮一は、泣いていた。
頬は赤く腫れていて、見るからに痛そうだった。
壮一の目の前には、男の人がいた。
その人が一歩踏み出すのと同時に、壮一のお母さんっぽい人が壮一に駆け寄った。
「お願い!もう止めて!
貴方は壮一を殺すつもり!?」
「殺すつもりなんてない。
これはただの躾だ。
悪いことをしでかす奴はもう一度躾をし直さなくてはいけないしな。」
涙目の女性はなおも男性に訴え続ける。
お願い、もう止めて、と。
…幼い少年。
(…壮一だ。)
私は直感でそう思った。
壮一は、泣いていた。
頬は赤く腫れていて、見るからに痛そうだった。
壮一の目の前には、男の人がいた。
その人が一歩踏み出すのと同時に、壮一のお母さんっぽい人が壮一に駆け寄った。
「お願い!もう止めて!
貴方は壮一を殺すつもり!?」
「殺すつもりなんてない。
これはただの躾だ。
悪いことをしでかす奴はもう一度躾をし直さなくてはいけないしな。」
涙目の女性はなおも男性に訴え続ける。
お願い、もう止めて、と。
「……うるさい」
男は静かに言った。
「…この金食い虫が。
お前は誰の金で生きてるんだ?」
壮一は、ひたすら泣いていた。
多分、状況が理解できてなかったんだろう。
二人の口論はまだ続く。
「そういう貴方こそ、お酒飲んでタバコ吸って…!
借金ばかり重ねて重ねて…
私たちの役には立ってないわ!」
「俺の稼いだ金だ!
俺が自由に使って何が悪い!!
借金を作ろうがそれをお前が払おうが俺には関係無い!俺の金だからな!」
「貴方だけのお金ではないわ!
私だって働いているのよ!
私がどれだけ苦労してると思ってるのよ!?」
「うるさい!お前に仕事の大変さなんて教えてもらう必要なんてない!」
「でも……!」
「うるせぇ。
黙りやがれ。
そんなに誰かを叱ってたいのなら…
あの世でしてこればいいじゃねぇか。」
…一瞬の出来事だった。
男の手には、いつの間にか拳銃が握られていて、女の人は床に倒れていた。
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男は静かに言った。
「…この金食い虫が。
お前は誰の金で生きてるんだ?」
壮一は、ひたすら泣いていた。
多分、状況が理解できてなかったんだろう。
二人の口論はまだ続く。
「そういう貴方こそ、お酒飲んでタバコ吸って…!
借金ばかり重ねて重ねて…
私たちの役には立ってないわ!」
「俺の稼いだ金だ!
俺が自由に使って何が悪い!!
借金を作ろうがそれをお前が払おうが俺には関係無い!俺の金だからな!」
「貴方だけのお金ではないわ!
私だって働いているのよ!
私がどれだけ苦労してると思ってるのよ!?」
「うるさい!お前に仕事の大変さなんて教えてもらう必要なんてない!」
「でも……!」
「うるせぇ。
黙りやがれ。
そんなに誰かを叱ってたいのなら…
あの世でしてこればいいじゃねぇか。」
…一瞬の出来事だった。
男の手には、いつの間にか拳銃が握られていて、女の人は床に倒れていた。