連載小説
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只の雑談、そして〜緑青・紅〜
さてさて。
由希がドアを開けてしまう少し前に遡りましょう。

「俺のあの噂聞いたことあるな」
「生徒会長について?」
「そうそう。あっちのカップルも話してるけど、相当頭良くないと無理らしいし、このゲームも生き残らないと…か
俺も目指してみようかな!」
「お前には無理だ、テストの点がばらつきすぎ。
いいのと悪いのとで70点も差があるっておかしいだろう普通。」
「どの教科も特別良い訳でもないお前には言われたくねーな。
数学お前に負けたことねーし」
「5教科合計点数は私の方が上だけどな。
お前には一度も負けたことないぞ?」
「まぁけどな。
数学は誰にも負けんぞ!」
「100点取ったことないのによくそんなこと言えるね。」
「…………。
恵、お前だって取ったことないだろ?」
「うん?ないよ。
あの由希ちゃんだって取ったことないのに、
私に取れるわけないだろ?」
「まぁそうかもな。

つか、今ふと思ったけど、あそこの二人、両方とも成績優秀だよな」
「本人たちは否定してるけどね」
「あいつたまーに学年トップだよな。」
「誰が?」
「小原」
「あぁ…確かにね。
前も…3位だったっけ?
嬉しそうに私に話してきたな。」
「まぁあいつにも数学勝てるけどな!」
「そうやって自慢気にしてるけどな。
お前、他の教科大差つけられて負けてることを忘れんなよ?」
「ふっふーん。さては恵、知らないな??」
「……何を」

「数学は、小原の得意教科なんだよ!!
あいつの得意教科で勝つってことは、俺も十分に資質があるってことで…」
「何の資質だよ。つか、お前、社会得意とか言ってたのに社会苦手な由希ちゃんに負けてたよな。
由希ちゃん、社会苦手なのにな〜」
「……それとこれとは訳が違う」

「あ、向こうに動きあり」
「え、何々?」
「なんか紙貼ってあるドアを由希ちゃんが開けようとしてるな。」
「原田先輩が必死に説得中…か。
声がここまで聞こえてるな。」
「つか、まだ手を繋いでるんだな。」
「そのせいで、嫌がる原田先輩を小原が強制連行してるっていう構図が出来上がりそうだな、うん。」
「つか、何やってるんだ、あいつら。」
「あ、ドア開けた」
「わっまぶしっ!!」
「まるでどこかにいる蒼っぽいだれかの頭の輝きのようだな」
「いや、そんなこと言ってる場合じゃないだろ……あ、光が消えたな」
「先輩たちも、消えたな。」
「中にいるのかなぁ?」
「さぁな。まぁ…追いかけてみますか☆」
「あっちょ、待てっ……」

ギィイ…
「わっ眩しい!!!」
「まるで誰かの」
「いや、もういいから!!!!」
「つか、なんか引っ張られてる感が……」
「え!?ちょ……うわーーーー!」
14/06/09 22:35更新 / 美鈴*
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■作者メッセージ
友達の成績を参考にさせていただきました。←

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