連載小説
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文化祭
「ねぇねぇねぇ!!!!!!!見て見て!!!焼きそば売ってるよ!!あっ!綿あめもある!!京香!!どれから食べる!!?翼もどこから行きたい!?」

「梨桜うるせぇーよ。ガキじゃねぇーんだから少しは黙ってろや!!」

「そうゆー翼だって、はしゃいでるでしょ?」

そう。今日は6月12日春岡高校の文化祭の日だ。
午前中と午後は、普通に文化祭で、夜はキャンプファイヤーだ。

「そう言えば私、これから宏太と回る約束があるから、二人で楽しんできて。」

「「えーーーーーーーーーーーーー!!」」

「うるさいわね、何かあるの?」

「宏太と京香って付き合ってるの!?」

「あれ?いってなかった?私、宏太と付き合ってるの。」

「「今初めて聞いたんですけど!」」

「それより、約束があるから行くわね。ばいばい」

京香。あなた文化祭終わったら取り調べ決定な。 By.梨桜
宏太。てめぇ文化祭終わったら取り調べ決定だ。 By.翼

「じゃー、しょーがねーから2人でやけ食いすっか!?」

「うん!!」
こうして2人は、焼きそば2人で13皿。かき氷4個。ラムネ3本。綿あめ3本。お好み焼き8皿を食べて吐き気が襲ってきたのでした。

〜キャンプファイヤーにて〜

side...梨桜
どーしよう。翼待たせてるのに。
「ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください。」
何回めだろうこの言葉。しかもたったの30分で。
何度言われたって私は「ごめんなさい。」それしか返せない。

だって、私は翼が好きだから。

でも翼の周りにもたくさんの女の子たちがいるよー。どーしよう。

私は臆病な人間だ。
親が死んで誰も信用が出来なくなった私。それでもたった1人、信じられる奴がいた。
それが翼だ。
翼は、私が悲しい時、黙ってそばにいてくれる。
私が喜んでる時、あいつも笑ってくれる。
そして、泣いた時。何も言わず私の弱さを分かってくれているかのように、泣き止むまで、抱きしめていてくれる。
そんな優しい翼のことが小さな時から大好きだった。
告白したい。でも、告白して振られて、次の日からの翼との関係が崩れちゃうのが怖くて、一歩を踏み出せない。そうしていくうちに、高校生になった。
高校生になった翼はすごくかっこいい。耳に穴を開けて、おそろいのツバサの形をした
ピアスをつけている事が、一番の幸せだ。

翼。あの約束を覚えてますか?私は覚えてるよ。あ
15/03/02 17:18更新 / 椿
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