連載小説
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告白
「翼くん!ずっと前から好きでした。付き合ってください。」

聞いてしまった。隣のクラスの美人で有名な花蓮ちゃんが翼に告白してるところを。
うわー。あんな可愛い子に好きって言われたら、翼も「うん」としか言わないだろーな。どーしよう。私まだ、翼に告白してないのにー!!

「ごめん。佐山の気持ちはすごく嬉しい。」
「じゃあ、付き合ってよ!!」
「ごめん。俺は好きなやつがいるんだ。」
え?え?え?えーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?
私それって失恋決定じゃんか!?うわー。聞きたくなかったわ〜。

「それって、どんな子?」
「天然で、ドジだけど、すごく可愛くて、笑うともっと可愛くて、守りたくなっちゃう子」
「そんな子いなくない?」
「じゃあ、佐山だけに教えてあげるよ。俺の好きなやつは…………」

「昔、小さい頃の話なんだけど、そいつと 結婚しよう って約束したんだ。」

え?今のって聞き間違いだよね。これこそ自意識過剰だよね。
え?告白終わったの?え?翼こっちに来るじゃんか!?え?え?え?
どーしよう!

side…翼
え?何でこいつがここにいんの?
え?いつからここにいたんだ?
話聞いてたのか!?やばいどうしたら…。

「俺が好きなのは、お前だよ。梨桜。」
ん?俺今何つった!?えーーー!?告っちゃったよ!
うわ。こいつ顔真っ赤!期待していいのか?

「私も翼が小さい頃から好きです。///////」

ん?今こいつなんて言った?
好きって言ったよな!
俺は嬉しすぎて、梨桜を思わず抱きしめた。
そうすると、梨桜も俺を抱きしめ返してくれた。
すごく嬉しい。やばい。ちょー嬉しい!!
「これからよろしく。彼女さん」
「こちらこそよろしく。彼氏さん」

俺は嬉しすぎて周りが見えなくなるくらいずっと梨桜を抱きしめてた。
そう。この瞬間を佐山が見ていることも知らずにね……。
15/03/04 21:13更新 / 椿
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