連載小説
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ルカのバカ
なんで私がこれ書いた人探さなきゃいけないわけ!

引き受けた私も私よっ!
ホント、なにしてんだろ…

断ればよかったのに。


…まず、誰が書いたんだろ?

「おっはよー!」
と勢いよくルカ が飛び付いてきた。

その反動で転びそうになる。
「あっぶな!」
と言って助けてくれたのが
香川くん。

なんでココにいんの!?
って、言おうとしたら

「おい、お前か、これ書いたの。」
と、ルカ に話しかけていた。

私は、不細工な顔をもっと不細工にして2人を見た。

ルカ は、私を見てニヤけながら
「いやいや、違うよ~。それ書いたの、あそこにいる子だよ!」
と、私を指さして言った。

不細工だった顔がもっと不細工なアホヅラになってしまった。

ちょっと、ごめんなさい。

タイムさせて!!

分からない
なんで私?
違うよ!私、書いてないからね!
ルカ、あんたは、何がしたいの!?!?

すると、ルカ が耳元で
「昨日言ったでしょ?話すキッカケつくるって!だからね、私が、アイト の靴箱に入れといたの!!ほら、朝、屋上いくのって、れんか しかいないでしょ?」

と言って、逃げた。

…なんでだろ
後ろを向いたら殺されそうなんですけど。

「おい」

綺麗なのに、怒っている声。

すごい、圧迫される。

声だけなのに。

余計に後ろを向けなくなった…。

「嘘ついてんじゃねーよ」

これもまた、怒ってます。

どぅしよ…

私、嘘つきだと思われてる。 

嘘ついてないのに…

あーもっ!後ろ向けないよっ><

「嘘ついたのに、無視か?」

もーやめて

泣きそう…

さすがに嘘つき扱いは酷いよ。

でも、嘘つきって思われても仕方ないよね。

だって、ルカ があぁ言ったんだから。

私は、下を向いた。

すると、いつの間にか私の前に移動してきた香川くんが

私の髪の毛を引っ張り、無理矢理、顔をあげた。

半泣き状態だったのに、髪の毛を引っ張るから
頭が痛くて、涙が出ちゃった。

そんな、私の顔をマジマジと見る香川くん。
涙で滲んでよく見えなかったけど

少し、笑っているような気がした。
14/11/15 16:58更新 / プラス
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■作者メッセージ
あー。なにもありません。

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