連載小説
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あの日から私は、香川くんと仲良くなった…?
ってゆぅか、よく話すよぅになった。 
 
「おい、ブス」

綺麗な声。

私は、後ろを振り向いた。

「ははっ!ブスで反応しやがった、笑えるわ〜」

香川くんだ。

朝、早く来て空を見ていると
香川くんが屋上にくる。

そして、毎回、意地悪を言ってくる。

あの綺麗な顔で言われると、怒れない。
ブスと言われてもおかしくないと思える。

「なぁ、お前、ココ何時に来てんの?」
と質問してきた

「7時半には、着くようにしてる」

「はやっ、お前、暇なんだろ?」

「うん、まぁね」

「朝、1人?」

「当たり前だよ!こんな早くに誰も来ないでしょ!てゆーか、来たくないでしょ!」

「ははっ、寂しい奴」

「寂しくなんかないよ、8時頃から、皆来る」

「そーだな」

…イケメンな香川くんと私は、話せている。
こんな不細工が。

奇跡にちかい
いや、奇跡だ。

会話は、まだ続く

「お前ってなんなの?」

「いや、なんなの?って聞かれても…」

「だから、急に真面目になったり、急に焦りだしたり、何がしたいわけ?」

「え?ごめんなさい、よく意味が分かりません」

「は?俺の説明が下手とか言いたいわけ?」

「じゃ、じゃぁ、聞きますけど、何で小さなことで、すぐ怒ったりするの?」

「いつの話ししてんだよ。お前が嘘ついた時の話しか?まだ根にもってんのかよ」

…違います。その時の話しは、していません。

さっきの、は?俺の説明が下手とか言いたいわけ?
って言った時、声が怒ってましたよ。

だから、そこを聞きたいけど
なんか、被害妄想だろって言われそうだからやーめた。

「てゆーか、話しそらすなよ、さっきの質問に答えろ。」

「え、あ、えーっと、私が何なのか?ってゆーやつ?」

「あぁ」

「なんとゆーか、分かりません。私は、不細工ってことしか…」

「ははっ、自覚してたのかよ」

「ちょっと〜笑わないで〜!」

「あっはははは」

香川くんが笑うから、私も笑っちゃった。

綺麗で整った笑顔で笑う香川くんと
不細工な顔でコンプレックスの歯を見せて笑う私。

隣にいる香川くんが

「お前、気に入ったよ。毎日話しても飽きねー。なんか、お前と話してる時スゲー楽しい」

そぅいって、笑顔を向けられた。

その笑顔は、宝石のようにキラキラ輝いていた

だから私も、とびっきり不細工な笑顔で
「香川くんの顔、綺麗だから気に入った」
と、言った。

そのあと香川くんは、

「お前の顔は嫌いだ」

と呟いたから


私も

「香川くんの性格は、嫌い」

と呟いた。
14/11/15 23:46更新 / プラス
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■作者メッセージ
あはっ、なんじゃこりゃ

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