連載小説
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1.
朝、目が覚めたぼくは、不思議な夢を見ていたことに気がついた。

ぼくは夢の中で「光希」と呼ばれていて。
そして、誰だか知らない人を「松澤さん」と……


前からこういうことはあった。

夢の中ではぼくはいつも「光希」と呼ばれ
毎回出てくる女の子を「松澤さん」と呼んでいた。

その夢の内容はいつも、飼い主さんが読んでくれたお話と同じ。
台詞は少し違うけれど、起こることは全て一緒。


……それがなぜなのか、ぼくには分からなかった。



……このお話を全部聞き終わったら。

わかるのかな?
この不思議な夢の事も。

なぜかわからないけど、飼い主さんが大切に持っている、
そのベージュのケースに、見覚えがあることも。


だから、今日も言葉を持たないぼくは、おねだりするんだ。

お話の、続きを……と。
14/05/28 19:19更新 / 美鈴*
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■作者メッセージ
短くてすみません……。

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まろやか投稿小説 Ver1.53c