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作戦〜山吹〜
由希side

「先輩……あの…//」
「何??」

いや、何じゃなくて………

この状況……
多分私の顔は真っ赤になってるんだろうね。
だって。

「小原さん、顔赤いけど……大丈夫??」

そう聞かれるぐらいだから。


はい。
何が起きてるかって言うと……

私たちは走ってます。
手を繋いで走ってます。
正確に言うと私は半分引きずられてます。

あーもう!
私の気持ちも知らないでっ!
照れちゃうじゃないですかっ!

「…大丈夫ですよ…気のせいです。」


それに……
私が言いたいのはそう言うことじゃない。


「作戦って……なんなんですか??
あと……疲れたんで一旦歩いてくれませんか…?」

ごめんごめん、そう言って、先輩は歩き出した。
私の手を掴んだまま。

「メンバー見たら分かると思うけど、このゲームは公平になるように、男女四人ずつ、なおかつ一年生と二年生も四人ずつ。
さらに詳しく言ってしまうと、一年生と二年生、それぞれ男女二人ずつ、っていう構成になってる。」

いや、先輩そんなの知りませんでした。

「んで、俺らの作戦は……」

先輩は私の方を向いて、

「経験のある二年生と、経験のない一年生で男女のペアを作り、主に二年生か男子が相手を守りつつ、ヒントを探す。
通信機は常に通話状態にしておき、何かあった時にもすぐ報告できるようにしておく。」

「……なんで、手を繋ぐ必要があるんですか……///」

「その方がはぐれないし、色々効率がいいんだ。
まぁもちろん、どちらかがトラップに掛かったら二人ともリタイアになる危険性はかなり大きい。
それに……その方が、リスクも大きいけれど、相手を守りやすい。」

「はぁ…」

……守ってくれるんだ。
頼もしいっていうかなんていうか。

……私が足手まといにならなければいいけど…
13/11/03 21:35更新 / 美鈴*
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