電車。
ガタンゴトン……
高校生活4日目の7時36分。
私は電車に揺られながら考え事をしていた。
あれから私の噂が絶えることはない。
ましてやエスカレートするばかりだ。
「ま、言わせとけばいっか…」
その時、座っているおじさんから声をかけられた
「おじょうちゃん、かわいいねぇ おじさんとどっか行かない?」
「…すみません これから学校なので」
「そっかぁーじゃあメアド教えてよ〜」
誰が教えるかクソジジイ……と言いかけたが、やめた
そのおじさんはかなり酔っているようだったので、
あまり挑発しない方がいいと考えたのだ。
「おじょーちゃーん?教えてくれないと、いたずらしちゃうよ?」
これ以上無視はできないと感じた。
「あの、これ私のメアドなのでメールください」
ノートの切れ端に適当なメールアドレスを書いて渡した。
「おーありがとねーーー」
「で、では私ここなので……」
「うぃー じゃあね〜おじょうちゃん」
なんとかこの場から逃れることができてホッとした。
14/02/23 21:01更新 / 莉凡たると