なんでいるの?
チュンチュンと小鳥が鳴いている。
あぁ、もう朝か。
私は堅い扉をこじあけるかのように重い瞼を開けた。
すると私の目の前にいたのは.......................
昨日の幽霊だった。
って...
「え..............?あれは夢じゃなかtt........??」
頭が混乱しすぎて舌が回らない。
「へ?夢じゃないけど....。大丈夫?てかさぁ昨日俺を無視して寝たでしょ!
俺怒っているんだよ!あのなぁ.........」
なんでいるのよこいつ....って何私説教されてるのよっ!
「ねぇ、幽霊さん貴方はなんで私のところにいるの。」
「俺の名前は流星だから!流星って呼べよっ‼......なぜ...かぁ.....わからない....でも俺気がついたらここにいた。」
流星はうつむきながらそう言った。
「名前以外にわかることはないの?」
流星は黙って首を横に振った。
「そu..「あのさっ!星華っ‼俺がどこの誰か一緒に探してくれない!?」
「はぁ!?なんで私が....」
驚いて顔を上にあげると真剣な顔でこちらを見つめる流星がいた。
「そ...それにそれがわかったら俺、成仏できるかも知れないし...お願い...星華しかいないんだよ....。」
流星は涙を浮かべながら言った。
「....仕方ないなぁ...。」
私は仕方なくそう言った。
「本当っ!?星華大好きっ!」
流星は私に飛びつこうとした。
「ちょ。とびつか....」
飛びついてきたはずの流星は私の体をスカッとすり抜けた。
「あ、俺幽霊なんだった。」
流星はそういって笑った。
少し悲しそうな顔をして。
なぜだろう。
この顔。何処かで見たことある。
...あぁ、そんなことを考えていたら頭が痛い...。
きっと気のせいだろう。そう、気のせいだ。
13/10/04 16:01更新 / 苺瑠。