連載小説
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進級*:.。. キセキ

4月6日、最高学年の1年がはじまる
と、同時に私は奇跡と感じた
(うそ…斜めうしろに、徹いるじゃん…)
徹とは去年も同じクラスで、去年好きになった人なんだ。
しかも、未來と麻里香いるし!
今年は、良いクラスになりそうだなぁ…

「おーい、杏蘭ー!」
「未來ー!同じクラスだねー!やったー☆」
「あと、麻里香もだよね…めっちゃ良いメンバーじゃん!」
「だよね!最高w」

…結局麻里香は遅刻してきたが、先生が来てないので大丈夫だろう

始業式が終わり、私たちは席についた。
斜め後ろから、
「なあ、松〜。」
と、声がした。
徹は、私のことを、松と呼ぶ。
なぜかはよくわかんない
「何〜?」
「俺らってあいつのクラスでやっていけるのかなあ」
そう、私たちの担任は上田と言うとにかく嫌な先生なのだ。
「やっていけないと思いま〜す。」
当たり前のように私は答えた。
「学級崩壊するかもよ?」
と、からかったように徹は言う。
「ヤダよ、そんなの〜。メンバー良いんだからもう少し気楽に過ごそうよ〜」
「メンバーだけはいいもんな俺ら。」

…と私が幸せに感じていた日が1週間で終わってしまうなんて思ってもいなかった。
15/07/31 23:28更新 / クライヤ
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