友達
…なんでだろ
昼食べようとしたら
食堂にいた女子が私を輪になって囲んだ。
気になって仕方ない。
逃げられないから、無視してご飯を食べる。
すると、目の前の女の子が
「中下 れんか」
と、私のフルネームを言った。
私は、訳がわからなくて
ご飯を食べながら
「正解。どぅして分かったの?スゴいね」
と、聞き覚えのない声に返事をした。
すると、机を力いっぱい叩かれた。
すごい音がしたから
ビックリした!
私は、顔をあげた。
周りを見る。
5人で私を囲んでいる。
怖い。見下ろされてるからかな?
やだ、もー…何?
不細工な顔を歪めて目の前にいる女の子と目を合わせた。
すると
「やだ、こっち見ないでよ!私までブスになっちゃう!」
え?何?見ちゃダメなの?
あら、すいませんね~
と、思いながら、下を向いた。
「あ、こいつ泣きやがった。ダッサー」
え?泣いてないよ?
手鏡で、自分の顔を見る。
泣いてないし
半泣きもしていない。
何が言いたいんだろ?この人達は…
「…あの~?失礼ですけど、私に何か用でも?」
と、聞いてみた。
「用って、あんたにケンカ売りにきた」
「え?私に?」
「そぅ、お前に」
「あー、ごめんなさい!気づかなくって!私、そのケンカ買わない!」
「は?」
「理由もなくケンカはしたくない。ケンカは、友達になってから、絆を深めるためにしたい。」
「ケンカする理由あるし。てか、友達になったらしてくれんの?」
「友達になって、時間がたってしなきゃ!てゆーか、ケンカ目的で友達なんて本当の友達じゃないよ」
「何が言いたいんだよ」
いや、いやいやいやいや!!
それ、こっちのセリフ!
あ、そー言えば、ケンカする理由きいてなかったな
「あの、私にケンカ売る理由は?」
聞けた。教えてくれるかな?
「アイトのこと」
アイト?香川くんのこと?
なんで、香川くんがでてくんの?
「香川くんが?どぅかした?」
「とぼけないで!付き合ってんでしょ!?知ってるんだから!私の情報量ナメんなよ!」
「え?何それ。私が?香川くんと?それ、誰から情報?さすがに無理があるでしょっ!あははっ」
笑ってみたケド…どぅかな?
「ははっ、そっか、違うよね?無理があるよね!あんたとアイト!」
「そぅだよ!だから、ごめん、どいてもらえるかな?」
「ははっ、納得するとか思った?絶対逃がさないから」
も~、さすがにしつこい。
イライラしてきちゃった。
無視しよーかな。
でも、感じ悪いよね?
いや、大丈夫。
この人たちよりかは、感じ悪くないよね。
よしっ!ご飯、食べよ。
『ガッシャーン』
私の弁当を投げられた。
しかも、私に。
やだー、もったいない!
早く食べなきゃ!3秒ルール!
1、2、
『ガンッ』
なっちゃいけないような音がしたと同時に激痛がはしった。
私は、しばらく暗闇を歩いていた。
14/11/16 01:44更新 / プラス