大切なものを伝えたい
胸のなかに切実な感情が湧き立って湧き立って仕方がなくて、そんな大切なものたちを少しでも分かってもらおうと、目を輝かせ身振り手振りを大きくするほどに、しかしかえって相手は興味を失いシラけてく―ザ・あるある。
現実世界ではさすがに37年生きてきてそれを十分身に沁みて(笑)知ってるから、控えめに語るにとどめている。たとえそれが、たとえば"女の子の可憐さ"のような、他のあらゆるものを差し置いて響いてくる星の煌めきのようなものだとしても。
そして、それはきっと、詩の世界でもおんなじで。
みなの胸に、それこそそよ風のように入っていってくれるように、それこそ計8時間近くかけて、押し付けがましくないカタチへと整えたつもりだった。でも結果は、いいね!が0で、批判ももらった気がする。
現実世界ではそれなりに上手くやれるようになってきてるつもりだけれど、詩の世界ではまだ赤ちゃんだね。でも、めげずにがんばりたい。
心から自分の大切だと思うことを、テレパシーでも送るようにありありと、しかしひっそりと相手に伝える。そうして、その胸の底から静かにじんと、木漏れ日みたいにやさしい情緒を汲んでもらう。それは、おそらくは詩という形式でしか成し得ないことだから。