ポエム
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僕という小世界
誰のためでもなく
ただ己のために気高く生きると、誓いたい

誰も見ていないのに
ただ凛とありたくて
背筋をシャンと伸ばす悦びよ

そうして長い冬を越えるように
この身を抱きながら
月の優しい近さに頬を緩め
清浄なる雪の白を胸に焚べて暖を取るよ

美しい女のように絵にはならないし
引く手あまたということはない
ますますそうなってゆくかもしれない

それでも、たとえば朝の一杯のコーヒーを
神妙な面持ちで飲み干す僕の瞳には
一抹の渋みはきっと煌めいてるさ

そうしてたまには星空の下に佇んで
己の小ささに憩おうじゃないか

僕という小世界を
大切な人たちと繋ぎ直すために

僕が星の瞬きを見ているときに
みなは何をしているだろう?

静謐に数式を解いている?
テレビをだらだら眺めている?
ロマンチックな夜を過ごしてる?

なんだっていいさと、僕は笑う

そんな四角い窓から漏れる光たちが
夜空へと静かに昇ってゆくことさえ、分かるなら 
23/08/22 18:57更新 / はちみつ



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