独り善がりな美化
詩には美化がつきものだ。ある種の詩は、出来事を美化することにこそその生命があるとすら言えると思う。そして僕は、そんな詩が好きだ。
けれどかかる詩においては必然的に、幻想が現実を覆い尽くすことになる。その「自分の世界に浸り切っている感」に、引かれることもあるだろう。
それでも人は、そう分かってはいても人は、ときに、ほとんど本能のようにしてそれを書き通す。その詩に何かが宿っていると感じるならば、それは彼/女の、自らの幻想に対する「なりふり構わぬ忠実さ」ゆえだろう。
けれどかかる詩においては必然的に、幻想が現実を覆い尽くすことになる。その「自分の世界に浸り切っている感」に、引かれることもあるだろう。
それでも人は、そう分かってはいても人は、ときに、ほとんど本能のようにしてそれを書き通す。その詩に何かが宿っていると感じるならば、それは彼/女の、自らの幻想に対する「なりふり構わぬ忠実さ」ゆえだろう。