ポエム
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独り善がりな美化
詩には美化がつきものだ。ある種の詩は、出来事を美化することにこそその生命があるとすら言えると思う。そして僕は、そんな詩が好きだ。

けれどかかる詩においては必然的に、幻想が現実を覆い尽くすことになる。その「自分の世界に浸り切っている感」に、引かれることもあるだろう。

それでも人は、そう分かってはいても人は、ときに、ほとんど本能のようにしてそれを書き通す。その詩に何かが宿っていると感じるならば、それは彼/女の、自らの幻想に対する「なりふり構わぬ忠実さ」ゆえだろう。
23/06/11 08:51更新 / はちみつ



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