ポエム
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大人たちに敷かれたレール
大人たちはたしかに僕らを
望む方向へと誘導してきたかもしれない

けれどその方向はおそらく
僕らにとっても望ましい方向だ

大人たちの思惑の背後のロジック
―余計な摩擦は起こさず社会に奉仕せよ―

僕らはけして白紙では生まれてこない
利他の心はあらかじめインストールされている
もちろん、排斥を恐れる心も

人間(じんかん)と書いてにんげんという
敷かれたレールの上を歩まなければ
待っているのは殺伐とした無秩序

革命家だってもちろんレールを歩いてきた
レールの歩き方を知らない者が
そのひっくり返し方をどうして分かろう

「僕」はたしかにつくられた
でもその"つくられた感"にとらわれて
希望の方角を見失うことはしたくない

23/06/07 19:58更新 / はちみつ



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