ポエム
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謙虚を目指して
謙虚でいると、まるで涼しいそよ風に吹かれている心地がする。本当にそんな、澄み渡った気持ちになれるのだ。

このいま本当に謙虚だなぁと思うときには10歳下の男に敬語を使うことすらできそうだと思う。

その際、「負けた」とまったく感じないと言えば、それはやはり嘘になる。

けれど負けを恐れなかったという矜持と、進んで負けることのできる度量をこの胸に持てた悦びの前では、そんな悔しさは些細なものだ。

でも、僕はまだまだ。そのとき相手からぞんざいな返事が返ってきたりすると、"こんなに謙虚に振る舞ってるのに!"と、むしろ普段より増幅した怒りを感じてしまう。

届く人にだけ届けばいいという、諦念。届く人には必ず届くという、希望。いつの日にか、そんな2つを常備した「大人」に、きっとなろう。

23/05/30 19:47更新 / はちみつ



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