テイルズのシオンのフィギュア
「テイルズチャンネル+」を久しぶりに覗いたら、僕が途中でプレイを止めた「テイルズオブアライズ」のヒロイン、シオンのフィギュア(水着)が目に飛び込んできた。
クリックすると、彼女の身体を、360度を何十分割すれば気が済むんだっていうくらいに、少しずつアングルをずらして写した写真が、これでもかと遥か下方へと延びていた。
目眩がしてきた。この公式サイトは、他でもない彼女のこのフィギュアを、全国の男どもに、もう全力で売りにかかっているのだ。
なんだか可笑しかった。こうも開けっ広げに商魂ってやつを見せつけられると、性の神秘(っていうと大げさかな)もへったくれもないじゃないか―そう笑うほかなかった。
彼女のスタイルは完璧だった。しかしその事実すらも僕を興ざめにするようだった。魂込めて制作されたのかもしれないところ、大変失礼なのだけど、思わずにいられなかった。ここをこうすれば世の男どもは反応するだろう―そんな賢しい意図が、その身体の隅々まで染み渡っている様を、想像しないわけにはいかなかった。
もっと言うなら、その背反するかのような両者がなんの矛盾もなく両立されてしまうという、その事実に、流通する性というものの虚しさは極まっている―そんな思いを、僕は抱いた。
シオン。彼女はまぎれもない商品だった。そして彼女は、性をめぐるこの社会の、滑稽なまでに正確な縮図だった。
クリックすると、彼女の身体を、360度を何十分割すれば気が済むんだっていうくらいに、少しずつアングルをずらして写した写真が、これでもかと遥か下方へと延びていた。
目眩がしてきた。この公式サイトは、他でもない彼女のこのフィギュアを、全国の男どもに、もう全力で売りにかかっているのだ。
なんだか可笑しかった。こうも開けっ広げに商魂ってやつを見せつけられると、性の神秘(っていうと大げさかな)もへったくれもないじゃないか―そう笑うほかなかった。
彼女のスタイルは完璧だった。しかしその事実すらも僕を興ざめにするようだった。魂込めて制作されたのかもしれないところ、大変失礼なのだけど、思わずにいられなかった。ここをこうすれば世の男どもは反応するだろう―そんな賢しい意図が、その身体の隅々まで染み渡っている様を、想像しないわけにはいかなかった。
もっと言うなら、その背反するかのような両者がなんの矛盾もなく両立されてしまうという、その事実に、流通する性というものの虚しさは極まっている―そんな思いを、僕は抱いた。
シオン。彼女はまぎれもない商品だった。そして彼女は、性をめぐるこの社会の、滑稽なまでに正確な縮図だった。