ポエム
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詩から離れて
何も詩的な詩が浮かばなくなった
以前はそれでも机の前でうんうん唸れば
なにかしらそれらしいものが書けたものだけど
そう無理やりに浮かべることもとんとできない

だからって僕が意気喪失してるかというと
実はそうでもなくて
むしろしっかりと地に足が着いたような
そんな心地よさを感じてたりする

詩的な感覚が湧いてこないかわりに
日々起きるあれこれを
以前よりもしかと抱き止めているようだ
いわば加工されないままの
純粋でビュアな喜怒哀楽に留まれている
そんな感じだ

嫌なことや困難に対しても
目を瞑って美化することを止めたかわりに
ありのままを色んな角度から眺め対策を練っている

頭をざわつかせながら部屋を行ったり来たりしなくなって
かわりにすることを見つけては手を動かしていたら
部屋が目に見えて綺麗になったのはうれしいおまけ

憧憬や音楽が誘う甘く切ない夢に浸るよりも
現実というザラついた布地を
いまはこの胸にあてがっていたい
23/05/13 18:31更新 / はちみつ



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