ポエム
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満ち足りた儚さ詰まった時を

この与えられた小さな身体で
日々をしかと生き抜いてゆくこと

それを希望と決めたとき
星々のまたたきは切なさを増す

かつて存在した夢―

同じように
いつの日かの夢となる僕ら

けれどそれは命あるあいだでさえ
そうなのだ


遠い冬の夜の暖炉の焔に
君はかつての君を見る

愛する人の瞳のうちに
懐かしいメロディを揺らしながら

それはありし日の君へのレクイエム

雪がしんしんと降っている

この夜もまた振り返られるのだと
君が彼女にキスするまで

消えゆくためにこそ生きられる
満ち足りた儚さ詰まった時の遊泳

それを僕は「愛」と呼ぼう―


23/04/15 19:51更新 / はちみつ



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