ポエム
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吟遊詩人の旅のはじまり
親友いない彼女もいない
だけど日々は続いてく
僕をたしかに運んでく
僕が僕でしかないような場所へと

自分探しもう止めた
言葉を終生の友として
彷徨い続けるって決めたから

なんの変哲もない住宅地の道
うらさびれた片田舎の電車の駅
アパートの6畳のがらんとした部屋
どこだっていいのさ
新緑香る道の駅なんかじゃなくたって

吐息に乗っけて空に手向けろ
慕情 切なさ 哀しみ 希望
欠片に込めるありったけ

日々はダラダラ続いてく
だけどたしかに運ばれてく
僕が僕でしかない場所へと

風の行き先
そして僕の行き先

そんな途上でいつの日か
袖触れ合うこともあるだろうか
その明日にはもうニカッと
笑って後腐れなくお別れだとしても

憧憬抱けば海も鳴る
吟遊詩人の旅の序章
そのはじまりのようやくの幕開け―

23/04/03 19:46更新 / はちみつ



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