ポエム
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彼女に僕の故郷を見せたい
もしも恋人ができたら
それこそ付き合い始めてすぐにでも
彼女に僕の故郷を見せたいな
それも実家に直行するんじゃなくって
バス停の近くで2人佇むんだ
切り取られたかのような畑に
見上げれば山の緑が迫ってくるよう
鳥のさえずりが聴こえたなら
それは紺碧の空を見上げての合図
響いているね
青と緑のシンフォニー
君と見上げるシンフォニー
シャーッと
沈黙を穿つ車の音
それさえも愛らしい子供のちょっかいみたい
見てよ、バスが来たよ―
ひときわゆっくり向かってくる
トコトコ、トコトコ走ってくる
2人して見る車両はやはり緑で
この愛の時間よ永遠たれと祈る
やがて通り過ぎるバス
ちょっぴり気恥ずかしい僕ら
乗客の視線の中
山と空の下
どこまでも小さくって
でもたしかにこの場所にいて
ああ、そんな君が大好きさ
白いシャツに透けるブラ
瑞々しい色気が風にそよいでいる
この風はどこから来たんだと思う?
そんな話を始めたくなる
そんな夏の午後の話
23/04/02 10:47更新 / はちみつ



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