ポエム
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パステルカラーの夢

それとなく公園に行くと
あらためて冬だなと思う

樹氷 煌めいて
しなびた水飲み場を見やると
蝉時雨の遠い夏は 夢のように
パステルカラーに変わってしまって


いまきみはもう あの日々の僕を
空へとあらかた返してしまったことでしょう

冬が深まっていくあいだのきみの心の揺らめきを
スクリーンに映して眺めてみたい

淡い冬の陽射しのような
きみの微かないたわりや

思い出を風に
そっと溶かし込むような夢想

夜風さえも甘やかにしてしまうような
そんな夜もあったかな、なんて


南の故郷の町できみはこの朝
いったい何をしているの?

それこそ涼風に吹かれながら
僕を思い出してくれていたらな


さざ波のように言葉を寄せるきみでした

藍色のシャツから伸びた腕に湛えられた雨粒に
きみの瞳は湖のように澄み渡っていたものでした


凍てつく大気に 1人きり
きみの残り香 粒子のようで

狂おしいほどにささやかなもの
それだけ抱いて
明日へと歩いていきたいんだ


きみの明日と 僕の明日

きっと2人の夢のなかでは並んでいる
隣り合って 並んでいるから


26/01/02 18:06更新 / はちみつ

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