シロツメクサ
あの冬の朝は
雨が降っていた
葉が落ち去って
裸で空の
青に焦がれる木の肌色は
まるであなたのさみしさのようだった
樹氷のような瞳は澄みすぎていたのだと
哀しいほどに凛々しかったあなたを思う
あの夏の夕刻には
綿雲のようにほころんだ頬
そんなささやかな休息を
甘やかなココアを添えてみたりして
引き延ばすことができていたなら
いつもあなたが
シロツメクサのように揺られる夢を見ていた
すり減らされた心の輪郭を
どうかまろやかに重ねていって
田舎町の夜に沈む鐘の音の
その狭間に草原の夢が
あなたの胸へと舞い降りたなら
煙突の煙を遠目に
枯れ木の肌を見つめては
水色の微笑の
夢だけを見てる
25/12/21 10:53更新 / はちみつ