憩っちゃってるや
たとえば
陽だまりを見て狂おしいほどに懐かしみたい
多くの事物に乱雑に胸を打たれて
荒野に風が吹くのを見てる
砂漠の真ん中に住まう姫は
哀しげに目を細めつつも 温かい
大きくも小さくもない胸の
痙攣するよに艷やかな身をふんわり絹のドレスに包んで
帷が降りれば幾万の星に
あなたの瞳はひと連なりの夢となる
黒い海が揺れるでしょう
それはあなたが揺らしてるのだと
もちろん僕は知っている
日々の切なる欠片だけ
まるっと汲み出そうとしていたのに
ハハッ
わたし なんだか
途方もなく曖昧な明日にも
憩っちゃってるや