ポエム
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機を織る

彼女に声をかけられると
なんだか懐かしい心地がする
似ても似つかないはずなのに
中学の頃に他界した祖母を思い出したりする

水のように時空が揺れるよう

切ない
ではなくて
哀しげな
でもなくて

でもその声色に気づけば胸は
陽だまりのような淡さに浸っていて

肩を寄せ合いともに世界を眺めてみたい

その先に生活が垣間見える女(ひと)だー

なんて僕は
ろくに話したこともないのに夢を見ている

ともに落葉を待つようにして日々を送る夢を

それは研ぎ澄まされた
静かな静かな愛の夢

彼女のようにありたいと
そう強く想う

近づきたいとか
それ以前に
ただその笑顔にふさわしくありたい
そんな願いがこの胸のうちに燃えている

…なんてやっぱりカッコつけ(苦笑)

ほんとうは、うん
今すぐにだって手を繋ぎたい(!)

でも
バタバタしたってどうしようもない制約がある


彼女の近くに行けたらなぁ…


機を織るようにー


25/05/03 19:07更新 / はちみつ



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