季節は巡る
この街でもう何度
冬を通り過ぎたことだろう
なのに君と過ごしたあの夜のような
風の凍てつきすらも忘れてしまって
気だるさと微睡みに溶ける夏の朝
白い吐息のコートの君は
今も僕を見上げてる
この大きな街でいったい何度
夏を迎えたことだろう
君を忘れるようにここに来たけど
クマゼミはやっぱりこっちにもいるんだって、笑って
燃えるほどに物哀しくなる昼下がり
向日葵の健気さが切なくて
情けないね、涙が胸から一雫
夕立が窓を叩く音
遠くから響いてくる雷鳴
動いてく世界で1人
取り残されたようだとしても
意を決して移り住んだこの街で
相も変わらず凍てつく夜を求めてる
愛だけじゃなく哀しみも
その身で知ってた君の面影
明日(日曜)にはきっと出かけよう
燃え盛る夏の昼時に
透かして見れば季節は巡る
きっとまた巡り来る夢、冬の夢
Inspired by "Hello,Again~昔からある場所~"
https://www.youtube.com/watch?v=RkF5_BpBQU4