うららかな夏へ
(短歌七首)
夢満ちた
君の行き先向こう岸
舟は遥かな橋架けるよに
曇天の
凍てつく風にカラス鳴き
夕陽に淡いあの頬を想う
樹氷のよに
若かりし君は永遠で
歳食う僕は哀しく隔たり
幾万夜
超えれば巡り逢えるだろ
兄妹みたいに連れ添える女(ひと)
目を閉じて
ゆるりと歴史を振り返れば
この身の言葉もまた重いと知る
一言を
継ぐたびあなたを求めたい
合間を永遠(とわ)にするほうれい線
吹く風に
侘しさ重ねて昨日へと
仕舞うよに行くうららかな夏へ
夢満ちた
君の行き先向こう岸
舟は遥かな橋架けるよに
曇天の
凍てつく風にカラス鳴き
夕陽に淡いあの頬を想う
樹氷のよに
若かりし君は永遠で
歳食う僕は哀しく隔たり
幾万夜
超えれば巡り逢えるだろ
兄妹みたいに連れ添える女(ひと)
目を閉じて
ゆるりと歴史を振り返れば
この身の言葉もまた重いと知る
一言を
継ぐたびあなたを求めたい
合間を永遠(とわ)にするほうれい線
吹く風に
侘しさ重ねて昨日へと
仕舞うよに行くうららかな夏へ