ポエム
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また巡り逢えたという奇跡
https://www.youtube.com/watch?v=fRQtDjiRtI8

昨日、髪を切ってもらってる間に流れてきた、「secret base ~君がくれたもの~」。

イントロが流れ出した瞬間おもう―"ああ僕は、ずっとずっとこの感覚を求めてたんだ"って。

懐かしさと物哀しさがブレンドされたよな独特の質感。大学に入ってすぐCD屋さんに行って借りてきてMD(というものが当時はあったのだ)にコピーして、以後、下宿に帰ったらすぐ、灯りもつけずに再生し続けていた。

そんな大切な曲、なぜいままで忘れてたんだろう……いや、正直に言えば5、6年前、前の職場で働いてたときに職場のラジオからかかってきたことがあった。でもその折は、そこまで心揺り動かされなかったんだよな。

いまこの曲に―それこそ吸い込まれるくらいに―ゾッコンなのは、だから、いまの僕の心の状態と関係があるのかもしれない。もっと言えば、それこそ人生における心理的な課題なんかとも関係があるのかも―なんて思っちゃう僕は、やっぱり大げさなのかもしれない。

でも1つの曲を巡って、そんな風に、漠然とであれ来た道を振り返り、また行く末を思うというのは、本当に心地よいものだと思う。単純に"生きてる!"って思える。

早朝から何十回と繰り返し聴いてると、物哀しくもハイ、みたいな、そんななんだか不思議な心地になって、BーReviewで全然(詩が)認められなくて自分がまるごと否定されてるような感覚から、抜け出せてきた気がした。自分の価値というものは、先進的な詩壇の人たちの評価からすら独立しているのだと、そう頭だけでなく胸で感じることができた気がする。

この曲のイントロから泣きそうになる自分―自分はきっとそれで完結してる。それ以上でもそれ以下でもないんだ。

24/05/12 10:49更新 / はちみつ



談話室



■作者メッセージ
今度の今度こそ、B―Reviewから撤退します(苦笑)立ち向かい続けることだけが正解じゃない。ときには逃げることも必要。でないと、いつまでも傷つき続けることになる。

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