ポエム
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君の手を引いて、海に行けたらな
君の手を引いて、海に行けたらな

住宅路を吹くささやかな風なんかもいいけれど
広大で瑞々しい風をともに感じれたなら
君はもうちょっとだけ僕をカッコ良く思ってくれるんじゃないかな?

浜辺で2人
世界に2人きり

君の小さな足を見たときの感激を忘れられない

君の小さな足に、僕の25,5の足
浜辺に仲良く並べたら
きっと君は僕に頼りがいを感じてくれるはずさ

豊かな乳房に陽が射して彫像のよう
2人寝っ転がった後だから砂がついていて
「ワイルド!」と言ったら君はツボるんだ

そしてやはり砂まみれの、逞しい臀部
僕はなんだか目眩がしてくる 

君はまるで神々しい地母神のようで
ほとんど骨と皮だけの自分に
そんな君が付き従ってくれることが信じられない    

卑下してるわけじゃなく
生命的な事実として僕はたぶん君より下
なのに関係をリードするのはいっつも僕で
君のその、胸のうちにしかと秘められた
どこまでも凛としたしおらしさを想う

もう寝っ転がったってのに僕はまた
発作のように君を抱きたくなる

可愛い可愛い可愛い……って
万の祈りを届かせるように背から抱く

笑っている君の、少し気恥ずかしげなそのトーン
魂のカメラに収めて、永久保存するみたいに
24/04/07 15:41更新 / はちみつ



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