ポエム
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掌の砂―月道―


抱きすくめ
伏せられた顔をまた抱いた
温もりやいずこ掌の砂



春の陽に
眩み呆ける野の道に
揺れる羽音より君は遠く
   


さみしげな
はにかみにただ目を細め
ひとえに楓樹(ふうじゅ)を思いて夜へ



涼風の
吹いては尽きぬ月道は
あの胸の底へ続くのかと訊く



月湧いて
君も浮かびしあの川辺
1人漕ぎ出す夢の狭間に



24/03/20 06:20更新 / はちみつ



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