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残り香―雪の桜―
夢醒めて
また夢を追う白日に
雪の桜に残り香点じて
切なさが
健やかな日々に溶けたとて
悲秋のような一縷の視線は
ああ胸を
哀しくしないで傷ついた
楓のようにはだけられた胸
闇だって
照らしてみせる弱くとも
互いの頬を擦り起こす火
春雨の
靄(もや)へと隠るる君秘めし
霜のよな情千里を越えて
絹糸や
そっと触れゆく一筋の
張りに聴くのは君の心音
24/03/19 15:37更新 /
はちみつ
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