ポエム
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春の夢
なかなかの坂道だったね
振り向けば
息を切らして僕を見上げるキミがいた
その頬を彩るような、春霞
紅み射し
でもちょっと痩けてるかな
もっと食べでもいいんじゃない

でも白い手取るや緊張した
おぼつかない足取りに合わせるたび
時の流れが止まるようで
ただキミの
切ない吐息を感じてしまい
震えるままに1つになりたい
柳の細腰
僕のを無骨に重ねていくように
小さき手の汗吸い尽くすように

"もうすぐ丘よ"とキミの声
今度は草むらに転がって
仰向く2人
春風ピューッと僕らに吹けば
キミの心音波になる
夏より優しい春の海
やわらかピンクの春の海
手だけ繋いで泳ごうね
ウグイス鳴いて海深くなる
そしたら2人だけの夢を
海の果てまで架けようか
幾万のチョウたちも来てくれる
ピンクの薔薇も飾ろうよ

でも架け橋を1番鮮やかに彩るのは
桜にも負けないその笑顔
キミの笑顔
もっともっと咲かせたい
咲かせつづけてゆくことが、僕の夢

梅雨の小雨の傍に咲き
目尻の優しさしんなりと

夏の笑顔はオレンジ色
暑さ吹き飛ぶそよ風吹くよ

秋空の下、キミの笑顔に
そこはかとなく永遠を見る

雪のさなかに口紅キラリ
キミは僕だけの妖しい椿

春夏秋冬巡りゆき
また春よ来い

あの朝の丘
春風が吹く
春風が吹く

















24/02/24 11:55更新 / はちみつ



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