ポエム
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No title
いったいどんな人たちが、なにを求めて小部屋を訪れているのだろう?当たり前だけれど、僕はみなのことを知らない。みなも僕のことを知らない。それでもなんだか、現実の関係以上に深みある交流がなされたかのように感じる折があるから不思議だ。書き言葉はもしかしたら、話し言葉以上にその人の人となりを伝えるのだろうか?いやもっとシンプルに、雰囲気が分からないからこそ逆に、なんとはなしに思い描いているその人の像を強く感じるということだろうか?いったいどんな人たちが、これまでここを訪れたのだろう?そしてこれから、いったいどんな人たちが、ここを訪れるのだろう?ここには「流れ」があると思う。荒々しい人波なんかとは無縁の、各々が互いをそれとなく意識し合い、距離を測り、そして自らの詩(うた)をうたいながら歩み、そうして綾なされる細やかで澄んだ流れがある。そんな流れに身を浸し、また自ら流れを生み出そうと努めることは、きっと自分を成長させることに繋がる。けれどそれはつかの間の触れ合い。英気を養ったらまた僕は、後ろ髪を引かれながらも現実ってやつに帰っていかなくちゃならない。それでもときには流れのままに、その流れの流れるままに身を任せて、海へとともに流れてゆきたくなるような、そんな気持ちになることだってあったし、もしかしたらまた、これからもあるのかもしれないな―なんてことを、薄ぼんやりと思っている。
24/02/21 16:08更新 / はちみつ



談話室



■作者メッセージ
今日、スマホの機種変更をしてきました。なので感想書かせていただく際のホストが変わるかと思いますが、同じく雪月統ですので、よろしくです。

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