ポエム
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No title
何をしても上手くいかない日々を抱かえて、胸の中で涙する朝。

趣味が欲しいなぁ、趣味が。言葉を使わずに済んで、夏の夜に蛍を見る折のように、しんなりとした気持ちになれる―そんな趣味が。

僕だけなんだろうか、言葉を無理に湧き立たせようとすると、なんだか気が立ってくる。言葉のことを考えること≒人と繋がろうとすること、だとすると、僕は少し、人々の方角へとこの身を傾けすぎているのかもしれない。

孤独孤独と言って来たけど、その実、僕は孤独の中自分と向き合うことから逃げ続けているのかもしれない。

1人寂しい絵を描き溜める少女の孤独は。言葉なくして自分と"対話"することの、神聖さよ。

日がなそうして静寂に浸り切った夜、ふっと空を見やれば暗闇に、哀しくも優しい花がパッと咲いては消えてゆく―そんな余韻に抱かれて床に着くことの、尊さよ。
23/10/14 15:27更新 / はちみつ



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