遅刻。
タタタタタタタ…
時計を見ると8時27分。
「うあーっ、もう遅刻決定だよ!」
「そうね……入学式に遅刻とか…全部あいつらのせい…」
「あ!これクラス分けじゃん!!うちと里奈一緒だよ!」
そこには三枚の大きな紙が貼ってあった。
「二組ね…」
「あ、ちょ、里奈待ってよ!」
校舎は私立の女子校だけあって綺麗だった。
階段を駆け登っていく。
ガラッ
「すみません!!遅刻しました!!!」
「あら…北島里奈さん……推薦で入った校子じゃない どうして遅刻なんてしたの?」
「先生、里奈はナンパされてただけで寝坊とかじゃないんで!」
「ちょっと友美!」
「ナンパねぇ…気をつけなさいよ」
一応遅刻扱いとはされなかったものの、クラスメイトからの目線が痛かった。
「北島さん?だっけ、調子乗ってると思わない?」
「ね!!ナンパとか…自慢したかったんじゃない?」
「推薦入学って二人だったらしいよ。その中の一人ってことかな」
「どーせズルとかじゃないの?www」
あることないことが噂になって広まってしまった。
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