北島里奈
「ったく、なんで電車なんて乗らなきゃいけないの…」
北島里奈は今日から高校一年生だったが、
彼女は苛立っていた。
「ま、まあまあ!それはともかく高校生活楽しみ〜」
「高校生活っても中学と大して変わらなくない?」
「電車通学だったら、彼氏とか出来ちゃうかもよー!?/// 」
「いらないし、ぜんっぜん興味ない。」
「もー!里奈はほんと男嫌いだね!あたし共学に入りたかったくらいなんだよ!」
そう。男なんてみんなクズだから。
この世の男達はみんな消えてほしいほど嫌いなの。
まあ、女子校に入れたことはラッキーだと思うけど…。
「里奈だったらちょちょいのちょいで彼氏出来ちゃうのに!」
「だからいらないって…」
北島里奈は、文武両道、おまけに顔もスタイルもいい完全無欠な女の子。
そんな完璧な人を好きにならない人はいないだろうという程だった。
「……はあ、中学生のままがよかった…」
「なーに言ってんの!まだ学校にも行ってないのに! ほら行くよ!」
そんな高校生活のはじまりだった。
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