近づく距離

「プラス!!何も知らない人の事、少し知れたよ!!」


「よかったね」



良 さん…



なんだか、照れちゃうな…

照れる意味はないんだけどね

























…今日、木曜日だ。

バイト休み…


楽しくないなぁ…










「涙!買い物付き合って!!」

プラス…

どんだけ、私と買い物行きたいの?


「暇だし、いいよ!買い物行こう!」

プラス、喜んで…ないな。


ただたんに、プラスも暇なだけか…




























「どこ行く?」


「とりあえず、いつもの所行こうか」


いつもの所とは

学校のすぐ近くにある駅〜4駅先の所で降りると

小さな、都会がある。


その、小さな都会に今から私達は、行きます。



















電車の中で

「涙…さん?」

と、声をかけられました。


そして、目が合うと

「あ、すみません。間違えました」

と、奥へと行きました。



声をかけてくれたのは

まぎれもない、私の好きな人

良 さんでした






私は、追いかけました

良 さんの背中を


「良 さん!!涙 です!!」


と、良 さんの周りには

雰囲気が怖い人達がたくさんいました


私は、良 さんと話したいのに

話せる状況じゃありません。


私が固まっていると


「良、コイツ誰だ?」


「コンビニの人」

と、良 さんが笑って答えると

周りの人達が


「え、この子!?マジ?やば」


「良、この子の事好きなんだろ!!」


「今、告白しろよ!!」


と、冷やかされていました。


私は

モテあそばれてる気分

になって、なんだか分からないけど

涙が出てきました。






「誰?涙 泣かせたの」

プラス…!!


「いや、知らねーよ。勝手に泣いたんだって!」


「おい、良、慰めてやれよ」


「そーだ、そーだ!!ついでに告白もしちゃえー!!」

また、冷やかされる…






プラスが怒りそう…

あんまり、プラスを怒らせない方が…


「しーっ!!静かに!!!」

…あ、あれ?

プラス??


いつもなら、怒鳴るのに

今日は

怒ってすらいない…


どうしちゃったの…?





「次の駅で降りるから、一緒に降りよう。ここじゃ迷惑だし」


…なるほど。

場所を変えるってわけね

さすが、プラス!!



って、ダメ、ダメ!!!

喧嘩になっちゃうよ!!!


プラスのお姉さん、学校で噂されてるくらい

怖い人なんだからっ…!!



…なんて、あの人逹に言ったら

あの人たち

「上等」

とか、言いそうだしな…


本当にどうにかしなきゃ…































あ…駅に着いちゃった。


ヤバイ…

どうしよう、プラスが…

怪我しちゃったらどうしよう…

どうしよう…


誰か、止めて…っ!!!!




「良 くん?涙 のこと好きって本当?」


あ、あれ? 

喧嘩…しない。


ま、まぁ、よかったかな。




「…よく分からないけど、好き…です」


…?????

ん?ん??…ん???


なんの話ししてたっけ?


あ、あれ??

あ、頭が、ついてこないんだけど…





「涙 さん…好き、です」

…え?今、私告白されたの!?

ま、まってよ、待って!!


え?い、今、私に対して言ったの?

好きって、私のことを!
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