俺
【俺】
アイツと初めて会ったあの日
アイツはサングラスが似合いすぎて、しかも背が高いから目立ってて
もぅ魅力満載だった。
…多分、俺アイツに、一目惚れしたのかな。
とりあえず、逃げるから追いかけて
アイツ、足が地味に遅いから追い付いちゃって
そこまでしてナンパとか、俺じゃないみたい
ってくらい必死だった。
アイツの目を見た時、正直ビビった。
俺は、誰を追いかけていたのか…
それすら、忘れそうになった。
でも、よく考えたら
化け物なんか、この世にいるわけない。
仮に、コイツが化け物だとしたら
きっと、誰もが怖がって逃げただろう。
多分、寂しかったはず
辛かったはず……
同情する。
「近づいたら、呪い殺す」
って言われた時は、マジでビビった。
俺、死ぬんかな…
って、本気で思った。
だって、あの目で言われたから…
でも、化け物はいない。
この世にいない。
呪いなんか存在しない。
だから、俺はコイツが人間だと仮定して話しを進めると
やっぱり、人間だった。
ビビった意味なかったじゃんとか思った。
…やっぱ、女っていっぱいいるからさ
遊びたくなっちゃうんだ。
だから、たくさんの人と付き合った。
たくさん遊んだ。
…あ、そーいえば
俺、アイツ振った事ない。
…最終的に、アイツ1人になった。
…確かに、アイツを振る意味が見つからない。
…好き、だから?
俺、気づかなかった…
…アイツといるときと、他の女といるとき
何かが違った。
それは、アイツといる方が落ち着く感じ?なのか?
とりあえず、アイツといる方が居心地がよかった。
…あぁ、分かった。
俺は、アイツが1番好きなんだ
だから、優しくする
抱き締める、キスをするんだ
全部、自分から。
今頃気づくとか、遅いな。
…アイツは、俺が好きだってこと前から気づいてたのかな?
だったら、天才だ!
遅かったけど
「結婚しよっか」
「…え」
「嫌か?」
「…ううん、全然!!すごい嬉しい!!」
「ならよかった」
俺達は幸せになる。
絶対になる!!
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