パパ、ママ


「ぅえぇえええーん、うぅ、うわぁぁああーん」

1人、小さな小屋の中で泣いていた。

「にゃー」
「くぅーん」

そこへ、猫と犬。

泣き止むまで、見守ってくれた。


その日から、私の家族になった。

特別、ママが他の猫とは違ったりとか

特別、パパが他の犬とちがったりとか

そんなのない。

普通の、猫。

普通の、犬。


おかげで、何度も死にかけた。

だけど、ママの仲間や

パパの仲間が助けてくれた。


時は過ぎ

私は、今、人間でいう

高校1年生になった。

身長150cm

体重24kg

ろくに、食べるものがない

毎日、お腹が減って、死にそう。


でも、食べるものがないのに

私は、森の中で1番、身長が高い

だから、少し自慢。


「グルルル〜!ワンッ!ワン、ワン!」

パパ?何?
外で何かあったの?

「ニャ〜ァ?」

ママに聞く

ママは何も言わずに

私の隣でまるくなった。


まるで、

外を見るな
と言われているような気がした。


だから、私はママに
よりそって目を閉じた。

すると、

「ワンッ!ウヴヴゥ〜、ワンッ、ワッ……」

突然、パパの声が消えた。

私は、外を見に行こうとした。

すると、ママが
私を見つめる。

まるで、行っちゃダメ
って言われてるみたい。

私は、涙がでた。

なんとなく、分かったから

パパがどぅなったのか…

予想ついたから。

涙がとまらない

「わぁぁあーんっ、うぇええぇーんっ、ワオーーンッ!!」

私は、パパがよくする
遠吠えをした。

ママは、あの日みたいに

泣き止むまで、見守ってくれた…。
14/11/23 23:33更新 / プラス
作者メッセージを読む

続編へ
TOP 目次
投票 感想 メール登録
まろやか投稿小説 Ver1.53c