悲劇の始まり
「おっ!梨桜じゃん。おはよ」
ガサガサガサ
「う、うんおはよう翼」
「どうかしたのか?てか、背中に隠してるもの見せろよー」
「あっ!なんでもないよ!!」
「そうか?ならいいけど、なんかあったらなんでも言えよな?」
「うん、ありがとう」
side…梨桜
ん?何だろうこれ…。
朝学校へ来て靴を履き替えようと下駄箱を開けたら紙が入ってた。
【長瀬 翼と別れろ。別れないならこっちにも手段がある。】
な、にこれ。
翼と別れろって事?意味わかんない…。
どうして?誰がやったんだろう…。
まっ、気にしなくていーか!
sidf…翼
あの時、梨桜が持ってた紙を無理矢理でも見ればよかった。
そしたら梨桜を守れたのかもしれないのに。
俺には、後悔しても仕切れない程の後悔が残ってる。
ごめんな梨桜。守ってやれなくてごめん。
この後どんな悲劇が起こるかなんて私を含め、翼も、京香も、宏太も。
私達4人はこの先どんな未来が待ってるのか知るよしもなかった。
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