「わからないんです。自分が。だから、行かなくては。」
哀果はそう言って快斗の腕を自分からどかした。
ふらふらの足で立ち上がろうとする哀果を横から支えた人がいた。
「ゼフっていったって、哀果ちゃん連れてくなら俺達も連れてってよ。」
笑ってそう言ったのは雅弘だった。
「どちらでも良い。」
ゼフは素っ気ない態度で返事をする。そして、目の前は真っ暗になった。
気が付くとそこは空の上だった。
「何があったんだっけ?」
哀果は冷静に物事を考える。
「冷静に考えるな〜。この、状況をどうにかして〜。」
あわてて言ったのは音羽だった。
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