少年

此処は、何処だろう。
何もないただただ真っ白な空間。
そこに、一人の小さな少年がいた。
真っ白で綺麗な長い髪。
でも、少年の瞳には何の感情も無かった。
少年の名はーーーー。

思い出せない。少年自身、自分の名を覚えてなどいなかった。
誰にもわからない、少年の名前。少年自身。

「誰か、僕の名を呼んで。僕の名前はーーーー。」

誰よりも醜く、美しい、神々の血を多く受け継いだ神々の子供。
さぁ、今目覚める時。新しい世界へと生まれ変わりなさい。
17/06/08 10:33更新 / 三日月


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