変なしゃべり方の女
どうやったら楽に死ねるだろう・・・。
授業はひまだからそんなことしか考えていない。
まぁ何はともあれ俺はこの生活、いや、この世界に嫌気がさしていた。
「何か面白いことがおきねーかな。」
「どぉしたの??凛??」
「茜・・・。別に。」
この茜は俺の幼なじみでこいつだけは俺を気にかけてくれる。
ばかだよなぁ、こいつは。
「別にじゃないよ!!授業中また、ぼーっとしてたでしょー!!」
「・・・はぁー。俺の事はほっとけよ。」
そういって立ち去る。
「ちょっっ!!凛!!」
何なんだ。この世界はよー。
何も起きないのに俺の事を離してはくれない。
そうか、俺がこの世界から離れればいいのか、
簡単なことだ。
屋上に行ってみる。
ここから落ちたら死ねるのかなー。
俺は数学の授業の後だったからか、頭が回っていなかった。
要するに、あほだったのだ。
ふつうに屋上の網を越えてふつうに落ちた。
そう、落ちているときに気づいたのだ。
俺が自殺したという事を。
落ちる時間はそこまで長いはずはないのに、やけに長く感じた。
しゃべる余裕だってあった。
「そーか。俺、死ぬのかー。
ついにこの世界とおさらばかー。
茜、悪かったなー。お前にだけは少し未練があるが、まぁよしとするな。
じゃぁ、この世界よ!!
さらばー!!」
ドン!!
痛っっ!!・・・くない??
どーゆー事だ??
目の前に広がったのは異様な光景。
一人あせっていると、
「お前??誰じゃ??」
変なしゃべり方の女がいた。。。
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