〜言葉
トイレから出てきたあたしを見てヤヨイがぎょっとした。
「ナオ、トイレでなんかあったの??」
「そう!!もう最悪だから!!
ナナセちゃんがあたしにユウヤとの事応援しろだって!!
なんで親友でもないのに応援しないといけないのって感じ・・・。」
「ナオ・・・。
ひとつだけ聞いていい??
それは本当に親友じゃないから、応援しないの??
それとも・・・。ユウヤ君の事・・・。」
その後は言わなかったが、あたしだってわかった。
「ヤヨイ・・・。
もう自分の気持ちがわからないの・・・。
あの時振ったのに、今さら気になるの。
どうしたらいいの??」
少し黙った後、ヤヨイが
「ナオのバカッッ!!
1回振ったからってユウヤ君が諦めると思う??
あたし知ってるんだよ。いつも授業中にユウヤ君がナオの事見てるの。
それに・・・。
振った後に好きになる事だってあるよ!!
だから、迷う必要なんてない。
どこにもない。
・・・ないんだよ。」
そう言った後、ヤヨイは泣き出してしまった。
「どうしてヤヨイが泣くの??
あたしの事で。
・・・あたし決めた。
ちゃんとユウヤの事考える!!
まだ自分の気持ちをどうするかはわからないけど
ちゃんと考えるね」
そして笑いかけた。
「それでこそナオだよ!!」
ヤヨイが泣きながら笑いかけてくれた。
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