*episode5−運命−
高校1年の夏
私はいつものように学校の帰り道を歩いていた。
今日もいつもと変わらない道。
変わらない風景。
だけど…
「おい、そこの女の子ー!君可愛いじゃん?俺らとどっか行かない?」
3人の男性が話しかけてきた。
全く知らない男性が。
なんか気味が悪い。
『すみません。急いでるんで』
私は断って家に帰ろうとした。
…けど
「そんな事言わないでさー遊ぼうよ。ね?」
その男性に腕を掴まれ、
私は逃げることができない。
怖い…
『すみません。はなしてください』
「ん?遊んでくれるならはなしてやるけど?」
全然はなしてくれそうにない。
誰か…助けて。
「__あのー、そいつ嫌がってるんじゃねーの?はなしてやったら?」
1人の学生さんが、その男性に向かって言った。
「あ?お前だれだよ。関係ねえだろ?」
男性は学生さんに文句言う。
その学生さんは男性たちをギロッっと睨む。
そしたら何故か男性たちは逃げて行った。
はぁ、助かった…
『あの、ありがとうございます!』
その学生さんに向かって言う。
「あー、いいよいいよ。んじゃあ、またな」
そのときその学生さんは制服を着てたから、
私と同じ学校だってことがわかった。
そしてその学生さんの名前は松崎怜央だった。
_____このときから私は、怜央君が好きなんだ。
怜央君は私の事なんて、覚えてないだろうし。
ってか私って、本当 単純でしょ?
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