*episode3−賭け−
「そういえばさ、お前って告られてばっかで告ったことないんじゃね?」
翼いきなりなんだよー。
『うん、ないけど?』
好きな人できたことねえからな。
「じゃーさ、俺と賭けしねえ?」
『お!翼と賭け?面白そうだな』
俺、いま超ワクワクしてる。
「2−2の真白桃花(ましろ ももか)っていう女の子知ってる?」
『あー、まぁなんとなく』
そいつがどうした?
「その子さ、お前と同じくらいモテモテなんだよ」
ん?それがどうした?
『へぇ。続きは?』
「それで、お前とは真逆で桃花は全員ふってんのな。
まぁ、ただの噂だけど。」
『ふーん』
「だからなお前が桃花ちゃんに告ってみろよ。
そんで付き合えたら賭けはお前の勝ち。
俺がお前に5000円やる!でも俺が勝ったら5000円もらう。いいだろ?」
お!いいな。笑
『まじでー?俺、女子なんて簡単に落とせちゃうよ?』
俺は超笑顔で言う。
自分の顔が見れなくても、笑顔だってことはわかる。
「そうか?でも今まであいつを落としたやつなんて、誰1人いないぜ?」
まじかよ。まぁ5000円のために頑張るか!
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