*episode2
「えーっとね、怜央ってカッコいいじゃん?そこかな///」
へぇ、やっぱりお前も顔?
『つまり、顔だけ好きってこと?』
「ち、違うよ!!」
こいつ、かなり焦ってるね。
『じゃあ他にはどこが好きなの?』
「えーっと…」
『言えねーのか。もういいよ。別れよう』
「えっ…?」
この女は涙を流し始めた。
うわー、俺また女泣かせちまった。
本当 最低なやつ。
そんなの自分でもわかってるっての。
「おい怜央ー、お前また彼女ふったのかー?」
こいつは俺と一番仲良い翼。
翼とは何でも話せる仲。
親友みたいな感じ?
『まあなー。
だってさー俺がカッコいいから
好きとか言ってたんだぜ?
あいつも結局は顔って事だから別れた。
しかも俺カッコよくねーし?』
まじさ、俺のどこが良いのかわかんね。
「はぁ、これだからお前は…。
お前、鏡見てみろ?学校内で1位2位を争うくらいのカッコよさだぜ?」
は?何言ってんだこいつ。
『んー、まぁ翼はたしかにイケメンだよな』
「ばーか。お前の事だっつーの。結構な美形だからな」
んー。これってお世辞てやつ?
とりあえずお礼言っとこ。
『あー、どーもどーも』
「気持ちこもってね−わ!!」
そりゃ、こめてないからな。
お世辞本気にしてたら気持ち悪いよな。
「お世辞じゃねーっつーの!!」
なんだこいつ。心読んでんの?
超能力か。気持ち悪いな。
「声に出てるからっ!お前アホか?」
あれ、出てたのか。知らなかった。
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