*episode1−告白−
【怜央side】
名前は松崎怜央(まつざき れお)
高校2年。
俺は対してカッコよくもないし、性格も悪い。
なのに何故か、意外とモテる。
それが自分でも不思議。
まぁ、告白されても嫌な気分にはならないよ。
むしろ嬉しい。
だけどさ…
みんな告白しすぎじゃね?
それがもう、うんざりなんだ。
だから好きじゃない子と、付き合う。
そうすれば告白されずにすむから。
「怜央ー!!一緒にお昼食べよー?」
『あー、うん』
「怜央ー!!一緒に帰ろー?」
『あー、うん』
「怜央ー!!明日デートしよー?」
『あー、うん』
こいつは俺の彼女。
俺はいつも、素気なく返事をする。
つか、こいつの名前なんだっけ。
あんまり名前呼ばないからもう忘れちまった。
彼女の名前忘れる彼氏なんてどこにいんだよ
って感じだよな。
まぁ、ここにいるけど。
俺って本当、嫌な性格だろ?
そんな感じで
ぼーっとしてたら
また声かけられた。
「怜央ー!!一緒に帰れる?」
ん?誰…
あ、彼女か。
『あー、うん。ってか話あるから、公園寄っていい?』
あー、なんかめんどくせー。
「うん!いいよ♪」
ふーん、こいつ元気なやつだな。
話聞き終わった後、どうなるんだろ。
________沈黙が続く。
よーし。そろそろ話すかー。
『なぁ、お前さ俺に告ってきただろ?
どこが好きなのか、聞いてねえよな。
お前は俺の、どこが好きなの?』
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